弊社のPMO支援実績とサービス概要のご紹介
プロジェクトマネジャーの最も大切な役割は、プロジェクトを成功に導くための各種意思決定ですが、それ以外にもプロジェクトの管理・進行には膨大な労力を要します。さらに、プロジェクトを遂行する上では予測できない様々な課題が生じます。プロジェクトメンバーは各自役割と責任を持ってプロジェクトに参加するため、プロジェクト横断的な課題に対して十分な論点整理がされずに惰性で物事が進んでしまうといった状況に陥ることも多くあります。
プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)は「プロジェクトマネジメントの支援」を専門的に行うために組織されます。特に規模の大きなプロジェクトや複雑性の高いプロジェクトには欠かせない機能です。
弊社ではこれまでに多くのプロジェクト成功をサポートしてまいりました。本コンテンツでは、弊社のPMO支援実績をいくつかご紹介いたします。
ケース1: A社様 受託大規模公共事業の推進 【事業推進型支援】
背景:
A社では多くの公共事業を請け負い着実な実績を積み上げてきていましたが、これまで以上の大規模事業を受託するにあたり、規模の大きなプロジェクトの推進体制に懸念がある状況でした。公共事業においては年度内での成果が絶対となりますが、チームが新しい環境に不慣れな初期段階において規定の作成やオペレーションチームの立ち上げなど業務量や複雑性は最も高くなります。早期に現場レベルでは対応が困難な課題を把握し、早急に対処していくために弊社ではPMOチームを組成し、事業全体をリードすると共に各プロジェクトチームにコンサルタントを配置し、業務推進を共同で行いながら早期に課題への対処を行いました。
体制および役割:
チームの実施するタスクの難易度や参画いただく社員のスキルセットなどを踏まえ、以下のような体制を構築しました。
成果:
目標としていた事業成果を達成し、事業内容も高く評価されたことで次年度も予算化されるに至りました。本事業においては都度リスクシミュレーションを行い、入念にステークホルダーとのコミュニケーションを行ってきました。そのため、様々な課題が発生しましたが、各チーム、各メンバーで柔軟な対応を行うことが可能となり、高い士気を維持したまま事業を完遂することができました。
ケース2: B社様 交渉プロジェクト推進 【リーダー育成型支援】
背景:
B社では大小さまざまなプロジェクトを進行中でしたが、プロジェクトの複雑化に伴い、部門間での連携不足やプロジェクトリーダーの不足が問題となっていました。中でも大規模契約先との交渉プロジェクトにおいては、経験が不足するメンバーが多く、またプロジェクトマネージャー自身も能力こそ高いが経験が不足している状況でした。そのため、プロジェクトの成功に向けた支援と合わせてリーダーの育成計画を提案し、PMOチームを組成しました。このケースでは弊社チームは裏方に徹し、あくまで交渉はクライアントメンバーにより行うという進め方を提案しました。
体制および役割:
後方支援として2名配置し、プロジェクト全体の管理をサポートしつつ、課題や論点整理などを支援しました。
成果:
プロジェクトの目的であった交渉は無事成功し、自走可能な状況を確認した上で弊社の支援を完了いたしました。途中、弊社メンバーが表に立ってやり取りを実施するなど、当初予定とは異なる動き方を行いましたが、結果的に弊社メンバーとクライアント様との関係はより強固なものとなり、リーダー育成の観点でも大きな影響を与えることができたと評価をいただきました。
ケース3: C社様 システム更改プロジェクト 【ベンダーマネジメント型支援】
背景:
C社では基幹システムの刷新にあたり、得意領域を持つ複数の開発ベンダーによるプロジェクトチームを組成していました。業務領域が非常に幅広いために単独の会社で抱えてしまうより、得意なメンバーの在籍する取引実績のある開発会社に任せた方が良いという判断でこのような体制を取りましたが、会社組織が異なることによるコミュニケーション不足などが懸念されていました。そのためクライアント社員の方を含めたPMOチームを組成し、全体のプロジェクト管理を推進しました。
体制および役割:
プロジェクトに専任された社員の方を中心に各チームを配置し、主要な意思決定は専任のチームにて行いました。具体的な業務課題への対応や業務ヒアリングは、開発メンバー各社が主体となって行い、チーム間のコミュニケーションを円滑にするために、PMOチームが随時各チームのミーティングなどに参加しました。兼務メンバーが多いプロジェクトでは専任のメンバーに負荷が集中してしまうことが多いため、重要な意思決定をするための検討に集中できるよう都度動き方を調整しながら進めました。
成果:
複数ベンダーによる開発プロジェクトはリスクが伴いますが、業務知識が十分な開発メンバーを関与させることができたことで短期間でのリリースを実現できました。また、途中過程において開発ルール(コーディング規約等)の整備などを積極的に行ったことで、本プロジェクト以外にも展開可能なアセットが構築できました。
弊社のPMO支援サービスの特徴
弊社のPMO支援サービスは、企業のプロジェクト管理能力を最大化し、プロジェクトの成功確率を向上させることを目的としています。以下に、弊社が提供する主なPMO支援サービスの内容をご紹介いたします。
1. PMO体制設計・導入支援
サービス概要
貴社の事業戦略や組織構造に応じたPMO体制の設計および導入支援を行います。プロジェクト管理の標準化、役割と責任の明確化、ガバナンス体制の強化などを通じて、貴社に最適なPMOを構築します。
サービス内容
- PMOの組織構造設計
- プロジェクト管理プロセスの標準化
- プロジェクトポートフォリオ管理の導入支援
- PMO運営ルール・ツール導入サポート
2. PMO運営サポート・改善支援
サービス概要
既存のPMO体制の運用状況を評価し、運営上の課題やボトルネックを特定します。そのうえで、運営体制の改善提案を行い、PMOの機能強化を支援します。
サービス内容
- PMO運用状況のアセスメント
- プロジェクト管理ツールの導入・活用支援
- プロジェクトマネジメント能力向上トレーニング
- PMO機能の定期的なレビューと改善提案
3. プロジェクト管理支援(PM支援)
サービス概要
貴社のプロジェクトを成功に導くため、専門のプロジェクトマネージャー(PM)を派遣し、プロジェクト計画、進捗管理、リスク管理、品質管理の各プロセスを支援します。
サービス内容
- プロジェクト計画・進捗管理のサポート
- リスク管理プロセスの設計と運用
- ベンダーおよび社内ステークホルダー間の調整
- プロジェクト完了後の成果評価とナレッジ共有
4. プロジェクトリーダー育成支援
サービス概要
貴社内でのプロジェクト推進力を強化するため、プロジェクトリーダー向けのトレーニングプログラムを提供します。PMOを通じて、リーダーシップ、プロジェクト管理手法、コミュニケーションスキルの向上を図ります。
サービス内容
- プロジェクトリーダー育成プログラムの設計
- 1対1のコーチングおよびメンター制度の導入
- プロジェクト管理ベストプラクティスの共有
- リーダー間のコミュニティ形成支援
費用の目安
弊社では、PMO支援サービスの内容や支援規模に応じて柔軟にご提案させていただきます。具体的な支援内容や期間により費用が異なるため、以下の目安を参考にご検討ください。
- PMクラス1名あたりの費用: 200~300万円/月
- メンバークラス1名あたりの費用: 150~250万円/月
※あくまで目安であり、支援内容やプロジェクトの規模によって異なります。正式な見積もりは、ご相談内容を詳しくお伺いしたうえでご提示いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせについて
1. お問い合わせ
サービス内容やご支援に関する詳細な情報をご希望の場合は、弊社ホームページのお問い合わせフォームよりご連絡ください。
2. 無料相談・ヒアリング
お問い合わせ後、弊社の担当者よりご連絡を差し上げ、貴社のプロジェクト状況や課題についてヒアリングさせていただきます。無料相談の際に、貴社の現状に合わせた支援内容のご提案を行いますので、ぜひお気軽にご相談ください。
3. お見積もり・契約内容の確認
ヒアリング内容を基に、貴社のニーズに合わせた具体的な支援プランとお見積もりを作成いたします。ご納得いただけましたら、正式にご契約手続きへと進みます。
4. サービス提供開始
ご契約内容に基づき、PMO支援サービスを開始いたします。支援開始後も定期的な進捗確認や改善提案を行い、貴社のプロジェクト成功をサポートいたします。